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―まず、ゴスペラーズと共演することになったきっかけを教えて下さい。北山さんと約1年半前にイベントで共演したと聞いたのですが・・・それがきっかけですか?

「そうだね。ルーパス基金のチャリティー・イベントを東京でやったときだね。僕は1998年に姉をルーパス病(皮膚結核の一種で難病)で亡くして、それ以来、基金を設立してルーパス病について知ってもらう活動をしてるんだ。ルーパス病は、残念なことにアジア系やラテン系、アフリカン・アメリカンが患ってしまう率が高い病気で、患者数は世界的にエイズよりも上回るにも関わらず、なかなか世間に知られてないのが実情なんだ。だからこそ、アジアの国々での活動に力も注いできてるんだ。そのチャリティー・イベントの一環で2006年に東京でライヴをやることになって、(北山)陽一も出演してくれたんだ。それがきっかけで、ゴスペラーズと僕とのコラボレーションの話が始まって。僕がすでに書いていたいくつかの曲を彼らに渡して、その中で「It Still Matters」という曲を気に入ってくれて。僕と一緒にやりたいといってくれただけでも感謝してるのに、僕の曲を歌いたいと言ってくれて、それがシングルにもなるんだから、最高だよね。すべてがこの6ヶ月ぐらいでまとまったんだ。陽一以外のメンバーとは今回が初共演だったけど、彼らのCDを全て聴いて、すごいな、と思ってたんだ。ハーモニーも素晴らしいしね」

―他のヴォーカル・グループとパフォーマンスするのは変な感じがした(笑)?

「そうだね。でも、ミュージシャンとしてその才能に敬意を抱いているグループとのコラボだったから、僕としては、ただ、彼らのタイトなパフォーマンスにちょっとしたスパイスを加えるような役目を担えればうれしいなと思って頑張ったよ」

―(ゴスペラーズと共演したライヴ・イベント)「SOUL POWER TOKYO SUMMIT」についてはどう思いました?世界中探しても、ソウルやR&Bに特化したフェスティバルってあまりないんですけど・・・

「最高だよ。他のグループのパフォーマンスもずっと観てたけど、みんな素晴らしいよね。それぞれのアーティストがオリジナル曲だけじゃなく、オールドスクールな英語曲もやったり、ドゥワップまであって。ゴスペラーズなんて、僕が子供の頃大好きだった「Love Machine」をやってて、興奮したよ!僕が生まれる前の古い曲をやってる人もいたよね。本当にみんなソウルを愛してるんだなって感じた」

―ステージではゴスペラーズと一緒にJoeの「No One Else Comes Close」をカヴァーしましたね。

「ゴスペラーズも以前この曲をカヴァーしたことがあったらしいし、バックストリート・ボーイズもこの曲をカヴァーしてアルバムに収録したことがあったんだ。だからパーフェクトな選曲かな、って。すごく楽しく歌えたよ。自分の歌うべきパートじゃないとこでアドリヴ入れちゃったりね(笑)」

―初めて一緒にパフォーマンスしたとは思えないほど息が合ってましたよ。

「本当?よかった。昨日はリハーサルを1回しただけだったんだけどね。だから今日は、ちょっと細かいところをメンバーと決めたかったんだ。僕は完璧主義なところがあってね。今日は昨日よりもタイトなパフォーマンスにしたかったから。いつもそうなんだ。現状に満足せず、常により良いものを求めないと駄目だと思うんだよ」

―観客の反応はどうでしたか?

「最高だった!本当に。想像以上の盛り上がりでビックリしたよ。イヤー・モニターのヴォリュームを上げないと自分の声が聞こえないくらいだった(笑)。みんな僕がいつステージに上がるか知らなかったみたいだから、みんなのビックリした顔を見れてクールだった。僕が登場するイントロで「I Want It That Way」が流れたときのみんなの反応は最高だった!」

―黒沢さんが昨日のライヴの後にいってたんだけど、彼とあなたは似てると思ったって。あなたはどう思う?

「かもね(笑)。僕も、ゴスペラーズのメンバーを見て考えてたんだ。誰がケヴィンっぽくって、ブライアンっぽいかな?ってね。陽一を見てるとA.J.を思い出すんだ。他のグループのメンバーに自分のグループのメンバーに近い人を見つけたりするのって、おもしろいなって思うよ」

―2組共デビューが近いですしね。

「そうそう、お互いに活動15年近くになる。クールだよね。」

―彼らとリハーサルしてる最中とか、言葉の壁は感じました?

「いや。不思議なのは音楽ってそういう言葉の壁をとっぱらってくれるんだよね。歌っているだけで分かり合える。細かいところを理解し合うために通訳の力を借りたりはしているけど、通訳でさえ“通訳しなくても分かり合ってるみたいだから・・・”って言ってしまうくらい、なんとなく分かり合えてしまうんだよね。逆に僕も彼らもお互いに謙遜しすぎて、パートを譲り合ったりしてなかなか決らないってことは多いけどね(笑)」

―ゴスペラーズとパフォーマンスをしてみた今だからこそ、また彼らとステージで歌う機会があったら、次はどんな曲を歌いたいと思います?

「一緒にレコーディングする「It Still Matters 〜愛は眠らない」だったらいいよね(笑)。次に日本でルーパス基金のチャリティー・イベントをやるときにはゴスペラーズのみんなが参加してくれたら最高にうれしいよ。もしそれが実現しなくても、他のチャリティー・コンサートとかさ、日本だろうがどこの国だろうがね。本当に今度一緒にレコーディングするのが楽しみなんだ。彼らが英語で歌うパートもあれば、僕が日本語で歌うパートもある。ファンのみんなも気に入ってくれたら、と願うよ」

―ところで、あなたは、バックストリート・ボーイズでの活動、ソロでの活動、チャリティー・・・
大忙しですね。

「そう。いろんなことを本当に楽しんでやってるんだ。いつも忙しくしてないと、退屈しちゃうタイプなんだよ」

―なかでも最も楽しいことってなんですか?

「トラベルできること!音楽を作ることももちろん楽しいけど、それ以外でって考えたら、世界中を旅行できることだね。様々な国やカルチャー、食事、人々に触れられるってのは最高だよね。もちろん、音楽を作ることは最優先だし、一番楽しい部分でもある。だからこそトラベルできるわけだしね。でも他の文化に触れることが出来るのはとてもうれしいし、楽しいことだよ」

―これまでに何回、来日したか覚えてます?

「バックストリート・ボーイズとしてと、僕だけでと合わせると・・・初めて来日したのは95年かな。それから、7〜8回ぐらいかな?」

―なんだかもっと来日してる気がしてました。

「もしかしたら、数回分忘れてるかもしれない。そうだ、バックストリート・ボーイズで100時間世界一周ツアーをやったときも日本に来てるな。時差ボケで大変だったっけ!クレイジーだったけど、楽しかった」

―本当に忙しい毎日を過ごしてますよね。

「幸せな人生を送ってるよ」

―今夜も楽しんでください。また会いましょう。今度はレコーディングやソングライティングのことをうかがいますから。

「まだ話すことが残ってるといいな。話しだしたら止まらないからさ(笑)」

―もちろん。ソングライターとしてのあなたのことまだ何も訊いてないし!

「よかった!」

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